- 「鰹節(かつおぶし)」に含まれる鉄分の量は?
- 鰹節のような動物性食品に含まれるビタミンA(レチノール)の過剰摂取は妊婦には注意!
- 鰹節に関しては、ビタミンAの過剰摂取になる可能性は極めて低い!
- まとめ
「鰹節(かつおぶし)」に含まれる鉄分の量は?
鰹節(1パック2.5g)には
0.1375㎎の鉄分(ヘム鉄)が含まれています。
この上の写真にあるもので2.5gのかつおぶしの入った小袋です。
だいたいこの写真で想像はつきますよね?
で、この鰹節に含まれている鉄分の量なのですが0.1375㎎って少なっ!!!
と、思われた方もいるでしょう。
しかし、実は鰹節に含まれる鉄分は、100gあたりに含まれる量でみると5.5㎎と魚類で最も鉄分の多い食品としての煮干し、あゆ(焼き)に匹敵する食品なのです。
わかりやすく他の食品と比較すると、だいたい牛肉のレバー100gに含まれる鉄分が4.0㎎ですので、それよりも鰹節の方が多いんです!
とはいっても、鰹節を100g食べることなってまず普段通りの食生活をしていては、どれだけ鰹節を使っていたとしてもありえない量なわけです。
もちろん、お出汁をとるために鰹節は活用しますし、冷ややっこのうえにものせたり、ほうれん草のおひたしにのせたりとアレンジの幅はものすごく広いです。
だからこそこの鰹節は、鉄分の多い食品としておすすめしているんです。
が、鰹節に関しては食べすぎということは、めったにないとは思いますが一応妊婦さんにとっては食べすぎ厳禁!な栄養素が含まれていますのでお伝えしておきます。
鰹節のような動物性食品に含まれるビタミンA(レチノール)の過剰摂取は妊婦には注意!
鰹節に含まれる鉄分は、植物性食品とは異なる鉄分である、ヘム鉄が含まれています。
ヘム鉄は非ヘム鉄よりも体への吸収率が約5倍ほど高いことからも、鉄分をより摂取しやすい食品として積極的に食べるべきです。
しかし、鰹節には妊娠中のお腹の赤ちゃんには悪影響を及ぼす可能性のあるビタミンAが含まれているのです。
この動物性食品のビタミンAというのは、体から排出されずらく、レチノールの過剰摂取が続くと胎児の奇形を招く可能性もあり、最悪の場合は流産の危険も現れてきます。
しかし、私が鰹節を妊婦さんに鉄分の多い食品としておすすめするのには理由があるからです。
鰹節に関しては、ビタミンAの過剰摂取になる可能性は極めて低い!
普通に考えたらそうですよね。
鰹節100g(鰹節の小袋40パック)には、
ビタミンAが24μg含まれています。
妊娠中の必要量は1日600μgで上限は1日 1500μgとされています。
つまり、この数字が意味するところは鰹節の1パック(2.5g)を、もし仮に1000パック食べてしまうとレチノールの摂取量の上限に達する計算になります。
「食べないでしょ。。」
ということです。
ですので、鰹節はあなたがどれだけ食べたところでレチノールを気にするほど含まれてなんてまったくないということですので、安心して食べてもらって大丈夫です。
よく、鰹節についてもレチノールが入ってるから妊婦は食べちゃダメ!!!みたなことも聞きますが、そういった情報は食品ごとの単位当たりの含有量を参考にしていないものなので全くあてになりません。
ですので、今回のように数値を考慮した上で正しい情報をもとにした、食べてもいい食品と、食べないほうがいい食品というのを見極めていくようにしてくださいね。
まとめ
鰹節には鉄分が豊富とはいわずともヘム鉄でありながら妊婦さんにもおすすめできる鉄分の多い食品の1つとして重宝していってもらいたい食品であり、
その他にも
- ストレスの解消や不眠症にも効果のある必須アミノ酸
- 妊婦のお腹の赤ちゃんにとっても必要な葉酸
- 鉄分の体への吸収率を上げてくれるタンパク質
などなど
本当にメリットばかりの食品です。
なによりこの食品のいいところは個人的にはやっぱり、どれだけ食べても食べ過ぎには極めてなりずらいというところですね。
妊娠中の食生活では、動物性食品から得られる鉄分の多い食品は避けられがちですが、鰹節なら考えうるデメリットを考慮しても安心して摂り入れていけるのではないでしょうか。それでは今日は、この辺で。