妊婦に知っておいてもらいたサプリメントの常識
大半の健康食品会社は、
「1日に必要な鉄分はサプリメントさえあれば大丈夫!」
っていう文句で私たちにやさしく微笑みながらよく救いの手をさしのべてきます。
それを知った私たちは、
「1日に必要な大量の鉄分を一粒に凝縮してくれていたなんてすごい!」
「サプリメントにこれからは頼ろう!」
‥
と。
サプリメントというもののすばらしさに感動してしまいがちです。
でも、ここではっきり言わせてもらいますが、そんなにうまい話はありません。
もちろん表面上はうまい話ではあるんです。
実際にそのサプリメントには1日分に妊婦に必要とされる、何ミリグラムかの鉄分は配合されていますから。
サプリメントを飲むことによって、貧血が改善されるであったり、疲れがたまりにくくなったりであったり効果も実際に現れるでしょう。
ただし、、
それら鉄分の原材料が、実際のところどんな成分によって私たちの体を変えてくれるものかどうかは詳しくは聞かないでねということが前提でのサプリメントなわけです。
サプリメント会社の裏話
私は今までに、そういった貧血改善をうたう商品を開発しているサプリメント販売企業に対して、鉄分配合のサプリについての、その鉄分の原材料が一体何でできているのか?について問い合わせたことがあります。
しかし、そのたびに「その手の質問についてはお答えできません」といった回答を過去に何度も何度も何度も受けてきました。
たとえ教えてくれたとしても、「弊社の安全基準はクリアしています」とか、「繰り返しの臨床実験済みなので大丈夫です」などといった、あいまいな回答でした。
確かに安全基準の、評価方法などについて聞き始めたらきりがありませんでしたから、私もそれ以上は介入できません。
しかし、ここで知っておいてもらいたい1つの事実は、例え大手の商品であるなら大丈夫でしょ!などという考えは、本当に安心して飲めるものであるかどうかのあてにはならないということです。
全てがそうであるわけではありませんが、鉄分配合のサプリには豚の血液のみを取り出したものを商品の主成分として配合しているものなんてものが、実はあふれかえっているのです。
妊婦のサプリメント服用は慎重に!
もちろん厚生労働省が推奨しているような、妊娠中期~後期にかけての推奨量である18,0mg(妊娠していないときの2倍以上)を毎日欠かさず摂り入れることは極めて難しいです。
しかし、これらの基準値をクリアするために手頃だからという理由だけでサプリメントで体を満たすことに走り、無理やりこの基準値にまで持っていってはお腹の赤ちゃんの健康を害してしまっても仕方ないといえるでしょう。
ですから、私の場合は貧血や疲労感を感じないようにいられる程度に、鉄分の多い食品や飲み物を習慣的に摂り入れることを徹底的に心掛けるようにしていったのです。
原材料が不明な上によくわからない添加物が詰め込まれたサプリメントで、妊娠中の鉄分不足を補うやり方でもいいというのであれば、それ以上は何も言いません。
でもそうでなく、自分自身で安全だと判断できる食品や飲み物を中心に、日頃の鉄分不足を改善していきたいというのであれば、私はあなたを全力で応援します。
まとめ:妊婦の鉄分不足は食生活の工夫で乗り切れる!
具体的に、私が妊娠中の鉄分不足を補うために気を付けていたことは以下のことです。
- 日頃から鉄分の多い飲み物を意識して毎日飲むようにする
- おやつには煮干しなどを選んでこまめに鉄分不足を解消する
- ビタミンCやたんぱく質などと一緒に、上記の食品を摂ることで、より吸収率のいい状態で鉄分の多い食品を摂り入れる
- 鉄分の多い食品でもレバーやうなぎを中心とする、動物性食品に含まれるビタミンA(レチノール)の過剰摂取にならないように気を付ける
これらの習慣を意識すれば、妊娠中の鉄分不足を解消することは可能ですし、貧血に悩まされることもなくなるでしょう。
実際に私がそうでした。ですので、最低限これらの習慣を妊娠中だけは意識するようにして、健康な赤ちゃんを産んであげてくださいね♪