「きくらげ」に含まれる鉄分の量は?
「きくらげ(乾燥)」(100g)には35.2㎎の鉄分(非ヘム鉄)が含まれています。
この数字だけ見ると一見ものすごい量の鉄分(非ヘム鉄)が含まれていることがわかりますよね。
妊娠初期に不足している鉄分の量が1.0㎎です。
妊娠中期~後期にかけては11.5㎎です。
※妊婦さんに必要な一日分の鉄分の量は以下でご確認ください。
※普段の食事で摂取する平均量は20~30代女性の平均を記載
参照:厚生労働省「平成25年 国民健康・栄養調査」「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
この数字だけてみると、きくらげだけてべていればもしかして鉄分不足って解消できるの?と思われているかもしれません。
が、それは大きな勘違いです。
実は、このきくらげというのは乾燥した状態のものでの鉄分の含有量なのです。
ですので、一般的にはきくらげには鉄分がきのこ類の中ではダントツに多く含まれているとは言われていますがゆでた状態のものでは、きくらげ(ゆで)100gあたりには0.7㎎の鉄分含有量ということになります。
たしかに、きのこ類の中ではその他の
・しいたけ(ゆで) 0.3 mg
・ぶなしめじ(ゆで) 0.5 mg
・なめこ(ゆで) 0.6 mg
・きくらげ(ゆで) 0.7 mg
のなかで比較しても、もっとも多く含まれていることは事実です。
しかし何度も言いますように「きくらげ」だけで鉄分を補えるのかどうかを実際の私たちのきくらげの食べ方を考慮してみると、現実味がないはなしですので覚えておいてくださいね。
「きくらげ」はビタミンDにカルシウムや食物繊維も含まれており、食べすぎの心配もなし!
しかし、このきくらげに含まれる栄養素としては他にも、歯や骨を丈夫にするためのカルシウムやカルシウムの吸収を効率よくするビタミンDも含まれている一方で特にこれといった栄養素が入っていません。
つまり、逆に言うと妊婦さんが余計な栄養素の摂り過ぎにならず鉄分を摂取したい目的の食品としては、まさにうってつけということです。
鉄分の多い食品についてはきのこ類というのはそもそもそこまで鉄分が豊富に含まれているわけではありません。
しかし、鉄分が豊富に含まれている食品ほど、例えば動物性食品のレバーやあゆなどの魚介るほど、その分摂りすぎると妊娠中には危険な栄養素も含まれているわけです。
妊婦が鉄分の多い食品と付き合っていくためにはどうすればいいのかといいますと
鉄分含有量の少ない食品であってもそういった食品のバリエーションを増やして毎日にコツコツ摂り入れていくこと
これが最善の道筋でありお腹の赤ちゃんを考えても最も効率的で賢い鉄分不足解消の方法なのです。
いくら鉄分の多い食品だからといって1つの栄養素に偏ることが危険な理由はそれだけ他の栄養素の過剰摂取による胎児への悪影響が出ることが統計データとしてもわかっているからです。
なんとなしにバランスが大事大事~世間でも口々に言われているのはそういった意味あいがあるからです。
まとめ
というわけで、「きくらげ」についていえば過剰摂取のリスクもありません!
なおかつ鉄分も摂取できてその他の妊娠中に必要な栄養素も含まれる食品としてとても優秀な食品です!
大豆製品や肉類・魚類なような食品であれば鉄分は豊富でも1日に食べすぎないように妊婦は本当に気を付けなければなりませんが「きくらげ」についてはそれがありません。
以上のことからも1日にきくらげを食べてもいい目安としては摂りいれられる限り!!きくらげについては毎日食べるのであってもそれに越したことはないということになります。
それでは今日は、この辺で。