「パセリ」に含まれる鉄分の量は?
「パセリ」には1本(5g)あたりに0.4㎎の鉄分(非ヘム鉄)が含まれています。
パセリ一本というのはだいたいこの下の写真にあるくらいの量です。
レストランとかに行ったら料理の付け合わせとしてついてくるあのパセリでだいたい1gほどであるので、(こんな感じで出てくるやつ↓)
それが5つでようやく5gということになりますね。
では、ここでいつも通り妊婦さんに必要な一日分の鉄分の量を下記の表から見てみましょう。
※妊婦さんに必要な一日分の鉄分の量は以下でご確認ください。
※普段の食事で摂取する平均量は20~30代女性の平均を記載
参照:厚生労働省「平成25年 国民健康・栄養調査」「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
一日分に必要な鉄分をパセリだけで補おうとすれば
18㎎÷0.4㎎=45
45本!
ということになりますね。
レストランとかの料理でついてくるあの一房でいえば
45×5=225
225房!!
とういことになってしまいますね。
つまり
このおじいさんの左手にあるくらいの量のパセリを毎日欠かさずに摂っていれば妊婦の一日分に必要な栄養素をパセリだけで数字上では補えることになります。
※あくまでこれは数字上の計算ですので決して実際に行動に移されませんように!記事後半にはパセリを過剰摂取することによる危険性についても記載してあります。
つまり、ここで私が何が言いたいかというと野菜類の中で鉄分の多い食品としてトップに君臨するともいえる「パセリ」でさえも、そもそも鉄分というのはそれほど含まれていないという事実です。
簡単に言いますとパセリを含めて野菜類だけでは妊婦さんに必要な鉄分を摂ることは不可能に近いということです。
ですので、まずは普段から野菜ばかりを食べていて肉も魚も、その他豆類や海藻類などをほとんど食べていないという食生活を続けれられてきた妊婦さんであれば食生活を早急に見直す必要があります。
もちろん、鉄分以外の栄養素を野菜から補うことは、健康な体を維持するためにも必要ですし凄く大切なことです。
でも、鉄分不足を解消するためには野菜だけでは絶対に無理!ということをまずは理解しておいてください。
「パセリ」を食べ過ぎることによるデメリットとは?
何でも食べ過ぎは禁物です。
それはどんな食べ物に関してもそうですよね。
水でさえ飲み過ぎれば顔や体がむくんだり、お腹を下したりするんですからそんなことは誰にもでもわかります。
では、このパセリについては食べ過ぎることによる健康被害や、お腹の赤ちゃんへの悪影響はあるのでしょうか?
結論から言いますとパセリを過剰に摂取し続けた場合、考えられる影響としては
・子宮収縮による流産
・死産
ということが食べ過ぎた場合に可能性としては考えられます。
ですので、繰り返しになりますがパセリだけで鉄分不足を補おうとするようなそんな無謀で愚かなことは絶対にやめてください。
と、これだけ聞くとパセリは怖いパセリを食べたらお腹の赤ちゃんが危ないと思われてしまうかもしれませんが、常識の範囲内であればやはり問題ありません。
人体に影響があると考えられる量がパセリの精油の場合では、パセリ200g相当由来の精油であると言われていますので、この量は料理のつけあわせででてくるあのパセリを200房食べる量に相当します。
そういったことをしなければ問題はありません。
また他には、パセリを主成分としているようなサプリメントなどを毎日摂取することは大変危険といえるでしょう。
なぜなら、少し話がそれますが結局サプリメントなどの何が怖いのかというとひとつの栄養素の過剰摂取につながるというリスクがあるからです。
なんでも摂り過ぎは危険であるにもかかわらずサプリメントによって通常の食品では考えられない量が、無理やり濃縮されてしまっているわけです。
もちろん正しい量で、正しい飲み方をしていればサプリメント会社としては問題はないとは言っていますがあくまで平均的には問題がないということです。
もし、そのサプリメントが妊婦さんの体には悪くて体への吸収率が異様に高くなってしまえば、、1つの栄養素に偏ってしまったときに大変なことになりますよというわけです。
まとめ
というわけで、パセリにしてもとにかく摂りすぎなければ大丈夫です。
なんといっても野菜類ではパセリほど鉄分の豊富な食品はないわけです。
その点を考えても、もし食べる機会があるのであれば積極的にパセリは摂取するようにしましょう。
とはいっても鉄分解消の食品としてだけで見ればそれほど優れているというわけではないことは事実ですので無理に取り入れる必要はないでしょう。
※念押ししておきますがパスタや料理の付け合わせにあるパセリの量であれば本当に毎日毎食食べても大丈夫です(^-^;
それでは今日は、このへんで。