- 「煮干し」に含まれる鉄分の量は?
- 「煮干し」には積極的に摂りたい鉄分が豊富な一方で、塩分も多い。
- 「煮干し」には鉄分が豊富であると同時に、カルシウムもたっぷり!
- 「煮干し」は総合的に見て、妊婦なら必ず食べるべき鉄分の多い食品
「煮干し」に含まれる鉄分の量は?
「煮干し」には10匹(20g)あたりに
3.6㎎の鉄分(ヘム鉄)が含まれています。
煮干しというとどういうイメージでしょうか?
そのまま食べるタイプの煮干しはもちろん、お味噌汁を作る時のだしをを摂るためのお魚というイメージをもっていたりと、人によってさまざまでしょう。
この「煮干し」について一番最初に言っておきたいことは私はこの食品がもっともおすすめしたい鉄分の多い食品の1つであるということです。
煮干しはそもそも体への吸収もよいヘム鉄です。
例えば、レバーなどは鉄分(ヘム鉄)が豊富であり、成人女性が貧血の症状に悩まされていたりしたのであれば、妊娠中の鉄分不足解消のために真っ先におすすめするのはレバーなのですが、妊婦さんにはおすすめできないのです。
しかし!この煮干しにはなんと妊婦の体に悪影響をもたらすレチノールが全く含まれていないのです。
煮干しのレチノール含有量は0(ゼロ)です。
つまり、積極的に「煮干し」については毎日でも取り入れていくべき本当に本当におすすすめしたい鉄分の多い食品なのです。
実際に私もそのまま食べるタイプの「煮干し」をおやつとして家には常備していましたし、暇さえあれば煮干しをパクパク食べていました。
ただし、”一つだけ気を付けてもらいたことは、そのまま食べるタイプの煮干し”に含まれる塩分の方です。
「煮干し」には積極的に摂りたい鉄分が豊富な一方で、塩分も多い。
そのまま食べるタイプの煮干しをもちろん鉄分不足解消のために毎日食べる分にもいいのですが、鉄分を補うことができると同時に塩分の過剰摂取を起こしてしまう可能性があるのです。
煮干しには100gあたりに4.3gの塩分が含まれており、つまり20gあたりでいうと鉄分を3.6㎎!も摂れると同時にだいたい1.0gほどの塩分を摂ることになります。
日本人女性の一日の塩分摂取量で推奨されている量は女性の場合は約7.5gということですので、煮干しについても勢いで食べ過ぎればこの目安量を簡単に煮干しだけで越してしまいますので注意!ということです。
塩分の過剰摂取になると妊婦さんが高血圧になってしまいお腹の赤ちゃんにも負担がかかってしまうという危険があります。
結局は、どれだけ鉄分摂取のために優れている食品でも食べ過ぎによるデメリットはつきものですね(^-^;
しかし、まだもうひとつ煮干しには妊婦さんには積極的に摂ってほしい鉄分以外のメリットもあるので最後に紹介しておきます。
「煮干し」には鉄分が豊富であると同時に、カルシウムもたっぷり!
お魚なのでカルシウムが入っていることは容易に想像できたかと思います。
「煮干し」には10匹(20g)にあたりに440㎎の鉄分(ヘム鉄)が含まれています。
カルシウムは妊娠中には成人女性の1日に必要とされる量と比較して1.5倍もの量も必要とするんです。
具体的な数値で言うと‥
- 成人女性に一日に必要なカルシウム⇒600㎎
- 妊娠中の女性に必要なカルシウム⇒900㎎
※もちろんカルシウムについても摂り過ぎはNGです。
摂り過ぎてしまうと高カルシウム血症により吐き気、便秘、食欲の減退などを引き起こしてしまう可能性がありますので。(※カルシウム摂取量の上限値は2300㎎)
「煮干し」は総合的に見て、妊婦なら必ず食べるべき鉄分の多い食品
というわけで、鉄分の多い食品として「煮干し」についてメリットをお中心に詳しく見てきましたが注意すべきことは過度な食べすぎはダメってことくらです。
つまり、常識の範囲内であれば、本当に毎日食べてもらいたい食品の1つであるということ。
「煮干し」ほど妊娠中の鉄分不足を解消するのに優れた、鉄分の多い食品は他にありませんし、おまけに妊婦に特に必要なカルシウムも補えるとにかく素晴らしい食品です。
理想的な一日の摂取量で言えば、いくら煮干しを気に入ってしまっても、塩分の摂りすぎのことも考慮して煮干し20~30匹くらい(鉄分3.6㎎~5.4㎎)にしておきましょう。
とはいっても20~30匹ってかなりの量ですので、そこまで食べ過ぎてしまうことを気にする必要はないかもしれませんね。
そのまま食べるタイプの煮干しを日々の食生活における”おやつ”としても食べて続けていくこと毎日の習慣の1つにしてみてはいかがでしょうか?それでは今日は、この辺で。