- 「ミルクココア」に含まれる鉄分の量は?
- ※妊婦に必要な「1日分の鉄分」を以下表を目安に1度確認しましょう!
- 「ココア」に含まれるカフェインは問題ないの?
- 妊娠中に「ココア」を飲み過ぎていると、カフェインは大丈夫でも、糖分の過剰摂取になる可能性はあります。
- 糖分のことも考慮して、1日に飲んでもいい「ココア」は何杯?
「ミルクココア」に含まれる鉄分の量は?
「ミルクココア」(約20g,1杯分)には
0.6㎎の鉄分(非ヘム鉄)が含まれています。
で、ここで一つお伝えしておきたいのがココアと一言にいっても
・市販されている乳成分や糖分を含んだ
ミルクココア
と
・(そのまま溶かしてもめっちゃ苦い)純ココア ☟
これらの2種類があるのですが、今回は、よくスーパーなどでも市販されているようなミルクココアについて見ていきます。
もちろん鉄分の含有量という数字だけで見ると100gあたりの数字でも圧倒的に純ココアの方が多いですが、この状態でそのまま口にすることはないと思いますので、ミルクココアで考えたほうが分かりやすいということです。
で、このミルクココアに含まれている鉄分の含有量については鉄分の多い飲み物というジャンルの中では「抹茶」に次いで、鉄分が多く含まれる飲み物です。
飲み物の中でもここまで多い鉄分を含むものは、抹茶はすこし特殊ですのですので、手軽に飲み始めることができる点を考慮すると、他にこんなに優れた飲み物は中々ありません。
妊娠初期に不足しがちな鉄分の量が1.0㎎ですので1日にココアを2杯飲めばそれだけで鉄分不足を数値上は解消できてしまいますね。
※妊婦に必要な「1日分の鉄分」を以下表を目安に1度確認しましょう!
下記表内の「普段の食事で摂取する平均量」については20~30代女性の平均を記載しています。
参照:厚生労働省「平成25年 国民健康・栄養調査」「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
上記にある量が、20~30代女性では鉄分不足量の目安量です。
「ココア」に含まれるカフェインは問題ないの?
ココアはおいしいですし毎日飲んでもいいのなら進んで飲みたいけど妊娠中にカフェインはどうなの?というのがやっぱり気になりますよね。
特に妊娠初期にはカフェインを摂り過ぎてしまうことでお腹の赤ちゃんの発育を妨げてしまうという悪影響を及ぼしてしまう可能性がカフェインによって考えられるからです。
またコーヒーに含まれるカフェインは体への鉄分の吸収を妨げる働きがあることからも
なるべく避けたい成分ですよね。
ただ、結論から言うとミルクココアに含まれるカフェインの含有量はコーヒーに含まれる量と比べてかなり少ないです。
ココアに含まれるカフェインの量はコーヒー1杯に含まれる量が50~100㎎であるのに対してココア1杯につき10~20㎎くらいなのです。
ですので、ココアを毎日飲んでいても常識の範囲内ではカフェインの過剰摂取ということにはまず絶対になりません。
それよりもココアを飲み過ぎることによるリスク・デメリットは他にあります。
妊娠中に「ココア」を飲み過ぎていると、カフェインは大丈夫でも、糖分の過剰摂取になる可能性はあります。
ココアをついつい飲み過ぎることによる危険はカフェインではなくて、糖分の方です。
糖分を摂りすぎることによるお腹の赤ちゃんへの直接的な悪影響は特にありませんが、
これまた摂りすぎるとふとりますよーっていうことです。
特に、純ココアではなくて市販されているようなミルクココアにはあなたの想像しているよりも、はるかに大量の糖分が含まれています。
ですので、
「ココアなら飲んでもカフェインも少ないし大丈夫だし、どんどん飲んじゃえ!」
と、飲み過ぎてしまうと体重が増えすぎてしまうことにもなりえますので、そういった体の異常の方がお腹の赤ちゃんには少量のカフェインよりも悪影響です。
糖分のことも考慮して、1日に飲んでもいい「ココア」は何杯?
いくらカフェインが少なくても飲み過ぎると太るということはわかってもらえたとして
1日に何杯ならじゃあ大丈夫なの?ということですよね。
もちろん、そのひとの食生活を全体を踏まえれば上限のココアの飲める量も変わってくるとは思いますが、目安としては1日に1杯が賢明でしょう。
ココアは鉄分が多い飲み物としての特徴の他にも
- カフェインの含有量がコーヒーの10分の1
- ビタミン、ミネラル、カルシウムも豊富
などのメリットもあります。
カフェインの含有量がコーヒーよりも圧倒的に少ないという面も考慮すればやっぱり「ココア」は本当に妊娠中に常飲できる本当におすすめの飲み物です!それでは今日は、この辺で。